2024年2月。宮崎出身の宮崎育ちの学生さんが実習にきてくれました。
宮崎大学医学部医学科5年 玉利恵一さん。とても温厚な雰囲気で、宮崎出身ということもあり、スタッフ一同 親近感をもって4週間関わらせていただきました。
〇実習の感想〇
今回地域包括ケア実習として受け入れて頂きありがとうございました。
大学病院ではなかなかやる機会のない採血やバイタル測定、ワクチン接種等の手技や、患者さんと直接コミュニケーションを取れる環境で実習を行えたことは非常に貴重な経験となりました。
また、迫田病院での外来見学や手術見学は大学とはまた違った環境で、様々な症例を見学でき非常に勉強になりました。
個人的にはもっと採血の手技が上達できたらと自分の努力不足を後悔するとともに、協力してくださった患者さんやフォローしてくださった皆様には申し訳のない気持ちです。
4週間様々な施設や住宅への訪問に同行し、様々な患者さんを見ることができました。
所謂ゴミ屋敷のような状態で暮らしている患者さんから見上げるような豪邸に住んでいる患者さんまで家庭環境は幅広く、また患者さんも診察を拒否されるような方から帰り際に手を振ってくれるようなフレンドリーな方まで本当にたくさんの方がいました。
こういった一人ひとりの環境や個性を察して、接し方や治療方針を柔軟に変えていく姿勢が医師となったときに必要とされるのかなと思いました。
今までこの人の主訴は〇〇だから、XXという病気なので、ガイドラインにそって△△という治療をするという一直線な考えに陥りがちになっていたことに気づき、そういった面だけではない医療にも目を向けていかなければならないと反省しています。
担当者会議などに参加させていただいて感じたのは、在宅医療は多くの医師や看護師、薬剤師、ケアマネージャー、施設の職員、患者の家族など様々な人に支えられることで成立しているのだということです。
今回実習させていただいたなかでもマナビヤの皆さまがとても苦労されながら在宅医療を支えてらっしゃる事がわかりました。
将来自分がどのような立場で医療に携わっていくかまだはっきりと決められてはいませんが、このような状況があるということを理解した上で医療に関わっていきたいと考えています。
1ヶ月の間、お役に立つことのできないばかりか、ご迷惑ばかりお掛けする自分を温かく受け入れてくださり、訪問診療を通して様々な学びの機会をいただきました。
これから医師になるうえで得難い経験ができたと感じております。改めてご多忙の中今回の実習を受け入れて頂き誠にありがとうございました。患者様方にも感謝の旨お伝えいただければ幸いです。